バリウム・胃カメラ どう選ぶ?/健康診断に行く前に 2015.08.28

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今年、初めてバリウム飲んで、大嫌いなものが増えました。

チビチビと、ボロ泣きしながら必死に飲んで、 「もう少し美味しければ良いのに」と言ったら、 「美味しいと消化したくなって胃酸が出るからダメなんです」って言われました。

ナニソレ。

 

ラムネの香りの、チョークを溶かしてドロドロにした白いセメントの液体みたい。

最初に人間に飲ませようと考えた人は一体なんだってそんなことを考えたのかと、憎らしい。

しかも、「10年に1度は、体から排出されず、体内でバリウムが固まり、手術する人もいるんですよ」と、放射線技師のおじさんが下剤を差し出す。。 無理に飲んで、慌てて出さなきゃいけないものってどうなのでしょう。

 

最近、友人たちから バリウムでアレルギー反応を起こし、高熱を出した」 「隣のベッドの人が、バリウムが残って手術した」 「胃に残ってしまって、鈍痛で下剤を追加した」 など、そんな話を聞いたら いったいバリウム検査って何だろう。 胃カメラ検査って?と、気になりだした。 (バリウムが溜まって大変なことになったって人が、FBの私の友人500人ほどの内3-4人いたから、10年に1度なんてレベルでは実はないと私は疑っている)

 

毎年のように行う健康診断の不人気診断の1つ(と言ったら失礼かもだけど)、 バリウム検査と胃カメラ検査、よくわからないままに選択しているけれど、 あれっていったいどう違うのか。

 

前年の胃カメラも麻酔が嫌だと辛かったけど。。。

 

まずは苦手になったバリウムについて。

バリウムって、真っ白のセメントのような色合いから、 化学的な化合物か、石膏のように思うのだけど、実はあれは放射性物質でもある金属。 炎色反応は黄緑色で、花火の緑に使われることもあるとか。 加工される前の石の状態だと、光を溜める蛍光の石で、 西洋では錬金術や占い師さんに珍重されていたようです。

 

バリウム 鉱山」として調べると、日本にもバリウムの鉱山だったところが 出てくるのですが、「天狗:御法:真金(ここでは金は採掘されていない)、倉」など、 ちょっと不思議なイメージが付く山の名が出てきます。 バリウムは蛍光石なわけだから、昼の内に光を蓄えた山が夜にぼんやりと光って、 他の山は違う雰囲気を醸し出していたのかもしれない。

日本でもいくつも山の名が簡単に挙がることから、炭などに比べれば珍しくはあっても、 珍しすぎない鉱物なのでしょう。(医療用に使うバリウムがそれかどうかはわかりませんが)

 

バリウム検査の始まりは、119年前、1896年のイタリア。 亡くなった方に石膏を入れ、前年に発見されたx線でそれを撮影したのが始まりと言われていると、お医者さんが書かれたコラムがありました。http://hiranuma-clinic.com/column/?page_id=47

 

うん、あんな不味いもの、 最初から生きた人間に飲ませるなんて非人道的なことが行われる筈がないと思った。 かなり古い歴史があるんですよね。 検査の簡単な仕組みとしては、 発泡剤を飲んで胃袋を膨らませた後、 バリウムというX線を透さない放射性物質を飲み、 人体にX線を当てると、人間を透過してフィルムが感光し、 体内の凹凸を見分けられる写真を生み出す。 検査時間は5-10分。

比較的毒性が低いとはいえ、放射性物質なのと、体内で固まってしまうことを防ぐため撮影後は下剤で、即排出させる必要があります。

アルコールは、バリウムがより固まりやすくさせるので厳禁。 この検査は、体内に放射線物質を入れているため、被爆のリスクが高い。

 

こちらの小林クリニックさんのブログ記載によれば、2004年のオックスフォード大学のグループが Lancetという雑誌に発表した論文によれば、 日本の癌患者の3.2%もの人が検査などによる被ばくをしていることがその病因と考えられる とのこと。 恐ろしいですね。 http://www.kobayashi-naika.com/17.html

 

さらに、徳島病院の神経内科の方の論文によれば、 誤嚥して気道に入ると、 バリウムが肺の末梢まで広がって排出されないことがあるそうです。 体内に残るということは、撮影時だけでなく、 体内からずっと被曝していくということ。 体内に金属が入っているのでMRI検査などができなくなるそうです

徳島病院の神経内科の方による、バリウムの誤嚥に伴う症例についての論文。 https://www.jstage.jst.go.jp/artic…/iryo1946/…/60_4_267/_pdf

 

方、胃カメラ検査始まりは、1949年の日本。

東大との研究で実用に足るものができたようです。 取り組みとしては1898年にドイツで挑戦されたのだけど、画像が不鮮明でうまくいかなかったため、 オリンパスが初の成功者。 今から66年前のことだから、バリウムの発明に53年遅れての成功となる。

こちらはそのオリンパスHP 胃カメラの開発についてさらっと書かれています。

 http://www.olympus.co.jp/jp/medical/gastroenterology/history/

 

胃カメラの検査は、 胃の中にある泡(内臓って動いているから泡があるのはあたり前、胃泡というそう)を 消泡剤という不味いポカリのような液体を飲むことでなくして、カメラの視界をよくし、 麻酔をした喉や鼻からチューブの先にカメラを付けたもので、お医者様が 腹内を撮影する仕組み。検査時間は約30分。 (消泡剤の由来については追い切れませんでした。すみません)

*胃カメラの麻酔や、消泡剤でアレルギーを起こされる方もいるそうです。

 

個人的にはバリウム検査は、 同質の検査結果を出すのに優れているのだと思います。 胃カメラは、(医業を修められているのは、もちろんですが)どこにカメラを向け、 どう撮影していくかに、お医者様により個人差がでる物だと思います。

 

胃がんの検査としては、 胃カメラの方が精査できるため、バリウムでなにかしらの不具合が発見された場合は、 胃カメラでの検査に移行します。

胃カメラの方が、より詳しくわかるのに、なぜ国は胃カメラよりバリウムを推奨するのでしょうか? 2013年のNAVERまとめの記事で、厚労省バリウム内視鏡より推奨していることについてのものがありましたので、貼り付けます。 http://matome.naver.jp/odai/2137694605247724501

 

胃カメラですでに実績があるというのもあるでしょうが、 個人的には、かなり金銭的な問題もあるのではないかと思っております。

バリウム検査は、放射線検査になるので、放射線技師が(扱えるお医者様もやります)、 胃カメラ検査は、医師が検査します。 そのため、人件費は明らかに胃カメラが上。

胃カメラと、バリウムについての価格比較について記載された方のブログがありました。 http://conexions.org/archives/1395

 

上記の記事の中で、胃カメラの方が5000円ほど人件費などで高いと記載されていますので、 それを元に計算してみましょう。 私の計算の仕方があっているのかどうかわからないので、わかる方がいたらご指摘ください。(実費だと1000円前後の違いのようですが、一般的な検査費用の差額で計算します)

 

3割負担と考えると、 0.3x-0.3y=5000円ですから、

実際の差額としては x-y≒16,660円(保険がない時の検査代)

16660×70%=11,662円(国が払う7割分の金額)

 

 

高齢化社会と言われる日本、検査が必要な人がこれからますます増えていくと考えると、 国として、そうそう高い価格の検査方法を勧めないのだろうなと、 そんな風にも思えます。 (だって、これから人が減って、国は一層お金なくなりますし。。。) 検査をした3.2%の人が癌にり患した場合の治療費と、 全対象年齢のそれぞれの検査費の差額を考えると、実際のところ国としてはどちらがお得なのでしょう。

 

誰もが元気で、病気にかかることが少なければそれに越したことはないと思いますが。。。 私は、アトピーとして生活していて、自分を弱くしようとするものを、出来るだけ 少なくしていこうと思っています。

 

それに一般的なレントゲン検査よりも被ばく量が多いということや、 バリウムという金属で起こってしまうかもしれない金属アレルギーのほうが、 胃カメラで起こるかもしれない麻酔のアレルギーより心配なので、 自分でオプション料金を出しても、極力胃カメラを使っていきたいと思っています。

 

私はお医者様でもないですし、個人的に調べたことしかわかりません。

英語の論文まで当たっているわけではないので、どこまでが確実かもわかりません。

今年、すでに1度はバリウムしちゃってますし、どちらが悪いというのではなく、 これから、毎年の健康診断で、「どちらでもいいや」で選ぶのではなく、 それぞれがどういうものかを知って、検査に挑まれる方が増えたら非常にうれしいです。

最後に、厚労省の 2014年11月13日の 第10回がん検診のあり方に関する検討会議事録のなかで、 以下のような発言などもあったようです。 これは、価格や安全性の観点からの言葉ではないかもしれませんが、 段々に推奨検査はバリウム検査から、胃カメラへと移行していくのではないかと感じたりします。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000061149.html (2014年11月13日の 第10回がん検診のあり方に関する検討会議事録) 「~医師会の先生方からは、どうして内視鏡ではいけないのかと意見をいただくことがあります。おっしゃったように、今現場の診療ではほとんど内視鏡をやっていて、バリウムを飲んでエックス線というのは、やる人も少なくなっているし、まず読影できる人が減ってきているので、ちょっと指針を変えてほしいということは言われています。~」 *一部抜粋 「~今の胃のエックス線検査だけでいいのかということですね。現実的には、バリウムを使った胃の透視というのはかなりの勢いで減少していることは事実ですし、検診現場で内視鏡がどんどんふえてきているのも事実ですので、そこをどのように判断するかがこの検討会に課せられた重い課題~」 *一部抜粋 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (該当箇所がご覧になりたい方は、リンクページに行き、「コントロールキー」+「F」を押して 出てくる右上のボックスに「バリウム」と打ち込んでみてください。該当箇所に移動できます)

今日は、肌や腕時計と話題が少しずれてしまいましたが。。。。 少しでも、貴方の明日に、良い明日を♪    

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