アレルギー?「成分表示」の基礎知識/ 皮膚科には、行くとして① 2015.07.02

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 じめじめしっとり梅雨真っ盛り。 段々と紫陽花の色も褪せてきて、夏が待ち遠しい本日。 今日は、商品の表示について。 私がアトピーになったのは高校生の頃。 もともと肌が弱かったのですが、 最初のきっかけは私服校で、、 知り合いに頂いた大好きなニットを着ていたことが始まり。

柔らかくて、可愛くて、大好きだったんですが、綺麗な発色は「ナイロン」や「アクリル」が 入っていて服を着るたびにどこかしらがカブレていたのですが。。。。 10代の私は服が合わないなんて思わず、 自分の体が勝手に発疹を起こしていると思っていて、 服が原因と気が付かず、少しづつ肌を傷めました。

 

今や、化繊を触るだけでゾクゾクとして、指先からかぶれてしまうようになってしまいましたが、 私の始まりの始まりはおそらくそれで、 手が付けられないほど悪化したのは、大学生の頃にS社のシャンプーでかぶれて 髪からお湯が流れた背中が逆三角形に真っ赤に腫れたこと。

ただれたようになり、それまで「たまにカブレるけれどカブレる」という状況だった化繊がアウト シャンプー剤も、どのメーカーのものもほとんど使えなくなって、過剰に弱い肌になってしまいました。 皆様も、アレルギーかも? と、おもったらぜひお医者さんでアレルギー検査(即時性と遅延性)は受けられた方が良いと思います。

 

医者に行きたくなかったら? 医者に行っても何かわからなかったら? (アレルギーは、対象となる項目が多くて原因がわからないこともあります) ねばりと根気、これにつきます。 1日の行動を考えて、行ったところや、 使ったものを挙げ、肌の調子が悪くなったタイミングを確認して、 絞っていくのです。 私は現在肌につけるパラペンやアルコール類がダメなのですが、 それがわかるまで、大変でした。 まず問題なのは、シャンプーでした。 シャンプーでカブレたからと、敏感肌、アトピーの方用として頂いたシャンプー類で悪化。 アトピー用だからと楽観的に思っていた私も、使い続けるうちに悪化するのに楽観もしていられず、今度は別の。。。と、何十本となく捜し歩きました。 1本数百円のものから、5000円以上するものまで、痛いのは当然だったから、 自分で買ったものや友人いもらったものなど 「こっちの方が、あっちより痛くない」 それを何べんとなく繰り返していたある日。

 

山ほどたまったシャンプーのボトルを、使用感が痛い方から痛くない方へとずらっと並べてみたことがありました。 「随分、沢山買ったなぁ」と、しみじみしていた時 ふと裏面表記に、同じような単語が繰り返されていることに気が付きました。 いまさらといえばいまさらながら、そこでやっと「裏面表示を見る」ことに気づいたんですね。

 

シャンプーでだめになったことがわかって1年半ほどの時間が経っていました。 化粧品の原材料標記ですと問題があるかもしれませんので、 今日の写真は案外美味しくてお気に入りのお茶屋さんのお茶の成分表示を。 (日本橋のお茶のお店、山本山が出しているお茶は結構お勧めです) 今から10年ほど前のこと、当時は今ほど「パラペン」や「アルコール」などで かぶれる人がいるというのは、一般的な知識ではなかったように思います。 だから、皮膚科で勧められたものにかぶれたり、 皮膚科の薬でさらにカブレたり お医者さんに「かぶれが悪化するわけがない」と怒られたり。本当に大変でした。

理由がわかれば、 痒み順に並べていたので、共通項を並べていけば自分が苦手なものが見えてきます。 「それが入っているのは危ない」 苦手なものがわかり、その心構えがあるだけで、随分気楽になるものです。 なんたって、ダメなものがわかるってことは、 「それ以外はOK♪」と、わかるってことなのですから。 現在、 化粧品やシャンプーなどの原材料の裏面表記は、以下のような3つの基準で記載されています。 ①量の多い順 ②1%以下の内容量は順不同 ③香料は、詳細を書かずに香料とひとくくりにしても良い 原材料の多い順に記載がされるのは、食品などと一緒なので違和感はないと思いますが、 ②③は意外とご存じない方が多いのでは?

 

製造のレシピは、どの会社にとっても財産であることに加え、 極少量の場合さほどの差を生まないということも、こうした公開の形の理由かと思います。 私達のように肌が弱い人間いとって問題なのは、 まずどこまでが①で、どこからが②かわかりづらいことです。 自分にとって良くない成分が、 成分表の真ん中に書かれていても、後半に書かれていても、 自分の肌につく量としては、変わらないかもしれないのです。 これ、とっても大事なこと。 もともと成分表示は、割合であって量を示すものではないのです。

それに、②③があるので、全部を用量の割合と思ってはいけません。 おかしな表現ですが、 私達は「アレルギーを起こす成分記載が真ん中でも、後半でも気にしてはいけない」のです。 正確にいえば、前半部分に書かれていなければ、大量には入っていない。 少量で影響が出る人は「後半に書かれていても、安心してはいけない」 こういうことです。 1%以下の成分表示が順不同であるといういうことは、 「1%以下であれば好きなように書ける」ということです。

 

それが読みやすいカタカナか、漢字か、 文末に入るか、いくつもの成分のはざまに入るか、 オーガニック成分を多めに見せたいために前の方に書くか。 考え出すと様々なテクニックが出てきます。 ③の書かなくてよい香料に関しても、同じ材料を香料という前提にするかどうかで 記載の有無が変わってきます。 アレルゲン捜しはとても根気のいることではありますが、わかるととても楽になります。 もし、自分がアレルギーではないか?と考えているときは、 皮膚科での答え合わせも大事にしつつ、 こんな事実も頭にいれつつ自分に合わないものを捜して行くのはいかがでしょうか。 MiMiCは、金属アレルギーでも時計が好きな方のために。 http://mimic-on-skin.shop-pro.jp

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