皮膚科へ行くその前に③/ 「髪の梳き方」「ブラシのタイミング」

段々と日差しが肌に痛くなってきましたね。 前回は、髪を梳く(すく)道具についてでしたが、 今日は梳き方・徳についてです。 皆様は、櫛(ブラシも含む)を使い、「梳く(すく)」とはどういうことだと思いますか?

 

 

髪形を作ることだと思うでしょうか? 髪の毛をとかすことを表す「梳く(すく)」という言葉。 梳くは、梳る(くしけずる)とも読みます。

 

くしで削る。中々すごい意味を入れていますよね。 実際の由来はどうかわかりませんが、 私はこの「木」偏と「流の右側のつくり」でできた「梳」という言葉は、 「木でできたもので、毛の流れを整え、邪魔なものを落とす行為」を表していると思います。

この3つ肌の弱い私達にはとても大切なことなんです。 静電気を起こしにくい「木でできたもの」を使う大事さ。 これについては前回の「道具」についてを見ていただくとして、 「毛の流れを整え、邪魔なものを落とすことが、何故必要なのでしょう」?

 

 

アトピーおよび敏感肌の方にとって大切なのは、 肌に合わないものを極力肌に触れさせないこと。 皆さんは櫛やブラシをどんなタイミングで使われていますか? もしかして、お風呂上り、 出がけにしか使っていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 さらにいうと、坊主以上の長さながら、手櫛のみという方も

 

・・・・ それ、もったいないことをしています。 学生時代、腰までの長髪で見知らぬ方に「奇跡のキューティクルヘア」と あだ名をつけられていた私。 櫛は、ヘアケアにとても重要なものなのです。 (ふんわりさせる場合はブラシ) 髪形を決めるのは、その時々で良いと思いますが 坊主頭でなく、梳かす髪があり、肌が弱い人の タイミングは、少なくとも以下の3回が必要です。

①お風呂に入る前 ②お風呂中 ③お風呂を上がる際、タオルドライ前  

*おまけの④(ドライヤー中) この3回が必要です。

 

まず

お風呂に入る前  ・・・・・・・髪の毛の流れは、お風呂のお湯や、洗浄剤がきちん

                と通るための 指標・道筋です。乾燥しているうち、

                毛先、毛の中ほど、頭頂部から、と、段階を置いて

                梳かしましょう。

                最初から頭頂部から毛先に向けて梳かすようにする

                と、毛先のちょっとした絡まりが、ほぐしにくい固

                まりになってしまいます。          

                絡めた状態で無理に梳かそうとすると、髪の毛に

                も、毛根にも負担をかけるので、必ず毛先から段階

                を追って梳かす癖をつけるようにしてください。             

    洗浄剤を使う場合、洗浄剤は油分を取る刺激物です。 洗浄前に流れのベースとなるお湯が、髪をカバーするように包んでくれていることが大切です。それができないと、いくら手の平で泡立てていても、洗浄剤が髪にまばらにつく ことになりますので、髪は入浴前にまんべんなく梳かしていきわたるようにしてください。         

湿気を帯びた髪の毛は、伸びやすく、刺激を受けやすいので、 湿気を持った絡まりを梳かすのは、良くないです。 必ずお風呂前に梳かすようにしてください。

 

②お風呂中に梳かす ・・・・・・・お湯シャンプー、洗浄、どちらの場合も、髪を濡ら

                したらまた毛先から3段階に分けて梳かしてくださ

                い。もし絡まりができた場合は、絡まりの毛先側か

                ら何度か梳いてあげると簡単にほどけます。                 くれぐれも絡まりの上から、無理に梳かそうと

                しないでください。この簡単なブラッシング手順

                で、お湯の水脈が頭皮まで届く心地よさに驚かれる

                と思います。

 

                洗浄剤をゆすぐ場合も、櫛やブラシを滑らせれば、

               手櫛では届かないところまで お湯がきちんとすすいで

               くれます。       

               つまり、流しそこねが減ってゆきます。洗浄剤残りの

               痒みに悩む方にはかなり楽になると思います。           

               お湯だけでは流れにくい髪に引っかかった角質も、                梳かすことで一緒に落とすことができるようになる

               ので、かなりすっきりすると思います。

 

お風呂上がり、タオルドライ前 ・・・・・お風呂あがりの際は、必ず櫛で梳かしてか

               ら上がって下さい。   

               櫛で梳かすと、髪と髪の間で保水されている水気が、

               グッと落ちやすくなります。                水気が少なければ、タオルドライや、ドライヤーの使

               用時間が減り、髪に与える刺激が減ります。                この時間短縮は中々侮れません。                         

髪が長い方は、タオルドライをする前に、髪を絞るなどして水気を切るかと思います。 その際は決して「雑巾のように絞ってはいけません」牛の乳しぼりのように「縦に引っぱりながら絞ってもダメです」 髪をまとめたら、ねじらず、髪を引っ張らないように頭に近い部分から下に向かって、 握っては離す、握っては離すを繰り返して水気を落としてください。                    

水にぬれた髪の毛は、非常に傷みやすいのです。         

体の部分部分を大切にすることが、自分の体に対する刺激を確実に失くしていってくれるので、 ぜひ面倒がらずに行ってみてください。 きっと、貴方によりよい結果を導いてくれると思います。

 

肌弱さんでも、時計を楽しみたいあなたのために。

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