「アレルギー科」の中身 アトピーは、どこへ行けばいい?/皮膚科に行ったその後で③ 2015.07.22

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皮膚科A1週間→アレルギー科B1か月半→眼科C→1週間 皮膚科D2週間 これまでの流れを追うとこんな風になる。 もともとの体質はアトピーで、 普段はアトピーと見えない優良状態(ちゃんと色々頑張っている)。

 

5月の半ばに蕁麻疹が出て、

皮膚科A  :変わらず(蕁麻疹回復もせず)

アレルギー科B  :回復傾向に見えて、ゆっくり悪化       

(一見回復したり、悪化したりと上下しながらゆっくり悪化、最後に激化)

眼科C: 改善

 (途中からドライアイとなっていたが、目の傷みも、周囲の腫れも一度素晴らしく改善。 ただし、皮膚炎のせいで目の周囲の皮膚症状はすぐに悪化へと逆戻り)

皮膚科D:改善

数日で改善、代わりに全身に小水疱ができ、搔痒に難儀中)         

*これは良い症状だそう。 正直な所、 会社の側のお医者さんBに素直に通って、通って酷い状態に悪化した。

 

Dの皮膚科で判明したのは、一般的にアレルギー科とは、 「アレルギーの知識」を持っていらっしゃるということになるが、 「アレルギー科」=「各アレルギー全般それぞれの専門医」ではないということ。

 

Dの先生(実は結構な皮膚科の権威)にこれまでの流れを言ったら、 「アレルギー科なんて、気管支のアレルギーなどが専門の人が多いんだから、皮膚科に来なきゃ!」と、怒られた。

 

「え、アレルギー科なのに?アレルギーなら、全部を扱うのじゃないの?」と不思議で 調べてみると、先生の言うことはほぼ正しくて、ちょっぴり違う。

 

なぜなら、アレルギー科って「内科・アレルギー科」「皮膚科・アレルギー科」「耳鼻科・アレルギー科」など実は色々あるんです。

 

私達は一般的に「内科」「外科」「耳鼻科」。。。と、行きたいところを決めていますが、 あれ、医師免許に取った方なら、まんべんなく学習されていて、 (歯医者や麻酔科医等の特殊なものを除き)病院の看板に「科」を掲げるのはokなのだそう。

 

お医者様は、医師免許があるのでどの科も診察することは可能で、その中で各分野の学会に所属していたりすることで、(学会)認定医、専門医などと肩書が増やされ、差別化がされていくようです。 (シラナカッタ・・・・)

 

じゃあ、専門医ってどんな人だろう? と調べてみると、今まさにその認定基準が過渡にあることが判明。 昨年までは、以下のように専門の教育を指定期間受けた人が専門医。 (社団法人日本専門医制評価・認定機構旧HPより(h26.06まで)) 「わが国では、医師国家試験に合格した医師は、自由に標榜科目を選ぶことができますが、日本専門医制評価・認定機構では、加盟している各学会と協調し、5年間以上の専門研修を受け、資格審査ならびに専門医試験に合格して、学会等によって認定された医師を専門医と定義しています。」とのこと。

 

現在、上記の社団法人は、社団法人日本専門医機構と名前を変えており。 各科の専門医の認定の基準を以下のhpのとおりに検討中。 http://www.japan-senmon-i.jp/program.html

 

アトピーの人間が気になる皮膚科は専門医資格の検討中のようなので、従来通りと思われる。 アレルギー科は、ここでの検証はされていないから、アレルギー科に関しては、現在ある専門医制度から派生して、専門を研修・取得する形になっているらしい。

と、いうことで一般社団法人アレルギー学会の、 アレルギー専門医認定カリキュラムを確認。

 

アレルギーの専門医になるには、自分の現在の専門科それぞれに従い、 各科の施設で既定の研修に合格し、その合格書などがあれば専門医になれるそう。 以下が、アレルギー学会の研修カリキュラムの内容。

 

左の縦列が、どんな症状かというもの。 横列にあるのが、それぞれの症状にそれぞれの科で理解が必要だと考えられているレベル。 研修カリキュラム内容 file:///C:/Users/ai/Downloads/120401%E3%80%8C%E5%B0%82%E9%96%80%E5%8C%BB%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%80%8D%E6%94%B9%E5%AE%9A%E3%80%90100415%E6%9C%80%E7%B5%82%E7%89%88%E3%80%91.pdf だから、アトピーとしてみれば、行くべきなのはやっぱり「皮膚科」なのだ。

 

私が長く通ってしまったのは、「アレルギー科」「内科」と書かれていたお医者様。 私はアレルギーと内科とが同格なのかと思っていたのですが、今回調べた限りだと 内科の方がメインになるから、皮膚のアレルギーで伺うべきところではなかったんですね。

 

看板から考えると、内科だけど専門医ではなく認定医、かつアレルギーの専門医と考えられます。

アレルギー科の研修カリキュラムによれば、アレルギー皮膚疾患への理解は以下の程度で理解しているべきとなっている。

皮膚科→小児科→内科→耳鼻科→眼科

 

これがどういうことかといえば、アレルギー科と書かれていても、 その中で更に専門性が分かれているようなのです。

逆にいえば、気管支系のアレルギーは、絶対に皮膚科ではなく「内科」のアレルギー科なわけです。

(Dの先生が、アレルギー科は気管支だからと言ったのはここから来ている模様) この違いは、かなり大切です。

 

アレルギー科ですから、診断することはアレルギー科のどのお医者様も可能ですが 症状によって知見は大きく違うわけです。 私と同じようにアトピーの方、ご存知ない方もいらっしゃると思います。 他のアレルギーもお持ちの方もいらっしゃると思います。

 

この研修カリキュラムは、これからどこの病院を受診するべきか非常に参考になると思いますので、一度ご覧になってみてください。 ちなみに、私の蕁麻疹は、 どうやら蕁麻疹→湿疹→湿疹(+薬疹)というように移行していたようです。

 

薬疹とはまだ診断されていませんが(完治してから、血液検査などをする予定)、 私が出されていたアレルギー薬が、その原因と思われる上、皮膚科Dの先生いわく 皮膚疾患の私に出されていたにもかかわらず、気管支向けのアレルギー薬で、 湿疹には効きにくいものであったことが判明。 B先生も、非常に親身になって下さった先生でしたが、 湿疹の上に薬疹でわかりづらく(わかったのは、怪しいと思って自分から止めたため)、 私の皮膚症状を診ていただくには、向いていなかったようです。

 

*D先生には若干改善した状態(それでも入院を聞かれた)で伺ったことになります。 薬って、とてもありがたいものですが、ひどく怖いものでもあると今回しみじみしました。 繰り返しますが、 アレルギー症状をお持ちの皆様、アトピーなら、絶対絶対「皮膚科」です。 他の皆様、アレルギーでどこに行くべきかと迷ったら、 アレルギー専門医の研修カリキュラム、ぜひご覧になってみてください。 きっと参考になるのじゃないかと思います。

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