ステロイド上げの、その前に⑤ 「クリームの塗り方」

皮膚科で、 肌荒れしたところに「薄く延ばして」とか「しっかり塗らないと」と 言われたことはないですか? 私は、薬が減らな過ぎて「もう少し塗った方が・・・」と、 言われながら、塗りすぎることなく、かなり良くなりました。

 

私、ここ何年は「え!アトピーなんですか?見えない!」と 先月の半ばまでは基本言われていた優秀肌でした。 (現在、何かのアレルギーが新たに始まったらしく、顔と肩付近の蕁麻疹からのかぶれを治療中)。 ステロイドはいやだ」と言いながら、症状の出ている「必要な所にはしっかり」塗ってさっさとなくしたい。

 

これ、わがままだけどアトピー人間の本心だと思う。 使わなくて済むなら、それに越したことないけれど、 ある程度肌が健康状態にないと、どうしても肌の悪化スパイラルが出てしまう。 なんでそうなるのかわからないのだけれど、 個人的には、こんな悪循環なのじゃないかと思う。

 

症状が悪いところができる。    

↓ 「肌を治そう」と体ががんばる    

↓ 体にとって荒れている所の方が、荒れていないところより優先順位が高い    

↓ 余力がなくなり、「肌を予防しよう」とする力が弱る

↓ 外的要因からの刺激で荒れていた場合、弱くなった肌が荒れる    

荒れたところが広がったので、治そうとする範囲を拡大する

↓ 予防したいところが少し手抜きになる。。。。

 

逆にいうと、少しどこかが良くなれば、 全てがグイグイ良くなるのだけれど、 その「少し」が難しいというのが私達の実際なのだと思う。 で、その「少し」改善に近づいたら素敵ですよね。

 

アトピーの皆様、お風呂上り、すぐにクリームを塗れ!とか、 聞いたことありませんか? 肌が乾く前に濡れ! と、よく言われるけれど結構それって無理ですよね。 塗っているうちにどんどん乾いていってしまって、 「あぁ、間に合わなくない」 と、なる。

 

焦るうち、肌はぺりっとフルフルっと白くめくれあがったり、 赤くほてっている肌のぼこぼこが情けなくって、 鏡の曇りが取れる頃にはしょんぼりとしてしまう。 と、よく言われるけれど結構それって無理ですよね。 塗っているうちにどんどん乾いていってしまって、 「あぁ、間に合わなくない」 と、なる。 でも、確かにそうなのです.。

 

クリームそのものはとろりとしていても、カサカサの肌の上に載せると、 カサカサの部分に引っかかって、うまく肌にしみこんでくれないような気がする。 化粧水などが使えればいいけれど、 肌が弱くて使えなければ、 クリームがしっかり浸透するようにするのに、クリームをぼってりと塗り重ねないと、 いけない。 化粧水を使えない人たちは、お風呂で得た湿気を使うしかないわけだ。

 

 

うん、、、、ない。。。かな? ほんとに? ガサガサ肌の上にクリームを載せてみる。 載せただけで、すでにピリピリするほど肌が乾燥している。 そこに水を付けた指でクリームに触れると・・・ クリームは、乳化(白っぽく、油と水が混ざった状態)を始めて するするっと肌の上に滑って溶けていく。 本来よりもねちっとするっとしたそれは、 カサカサ肌の際からするっとめくれ上がった角質の裏にまで入り込んでいく。

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ああ、こうすれば量が少なくてもきちんと肌にクリームが塗れるじゃないか。 初めて気が付いたのはいつだか忘れたけれど、もうながいことそんな風に塗っている。 これの良いところは、 乳化をさせて延ばしているため、ステロイドでも本来よりも薄く塗り広げることができること。 液体状になるため、角質の表面だけでなく乾いた側面にも入り込みやすいこと。

 

アトピーの人は、マラセチア(カビによるニキビや皮膚炎)などになる方も多いです。 塗り切った跡、手ぬぐいなどできちんと水気を取るようにしてください。 私は、冷たい風のでるドライヤーで軽く一吹きしたりもします(熱風は絶対だめです) これからは、汗でかぶれも多い季節ですが、 早いうちからできるだけケアしてお互い頑張りましょう。

腕時計好きな金属アレルギーの方のためにうまれた、mimic-on-skin